写実と詐術は似ている。どれだけ上手いか、どれだけ騙されて気持いいか、手品のように。だから、アートってのはある種の詐術だと思う。けれどどれだけ写実をするか、それは認識の度合いによるもので、わかり易い写実というものを写実絵画、と呼ぶが、わかり易いから、誰にだって、どれだけ似ているか! で価値がわかる。だから、わかりやすいのでしょう。
それってどうなの? と思う人が沢山いる。
見たままに描くんだ! そう言われても、それをみたままに描くには、なかなかテクニックがいる。それはつまり、長年の修練。それがなくては、いくら描いたって似てこない、あなたの心象、抽象を写すだけだ、仮に上手くいっても。
そもそも、他人の視界なんて決して分からないんだから、似ているか似ていないかなんて、わからない
けれどね。
しかし、静物画、写実画、落ち着いていて、クラシックなもの、割と好きです。落ち着くでしょう? リンゴやガイコツの描写、埃っぽい空気の描写、いい感じの錆具合たち。
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