2021年4月27日火曜日

めぬけvol04 穴の開いた春の日記 穴のあいた98ページ


歯が痛い。あと気圧で、左の頭が痛い。

とくに昨日はひどかった。

偏頭痛っていつ起こるか分からないが、

きっと気圧や色々な神経の連動で起きているはず。

歯の神経が痛んでいるのか偏頭痛が反響しているのか、

夜になっても全然わからぬ。

時折あるが、こんな日は珍しい。


めぬけについて書こうと思ったらそんな感じで、

気づけば『不良少年とキリスト』を青空文庫で読みながら居眠りしている。

歯が痛いとなるとつい読んでしまう。

そうして翌日になる。

こう色々な部位が、痛くなったら治って、次にまわって。

痛いものだから、ちょっと出歩くのはよして、

部屋と部屋の間を出歩いている。

痛みがあちらからこちらへ移り押し出されていくように、

私も部屋から部屋へと押し出されて、

うろうろと行ったり来たりしている。

こうしてだんだんと歳をとっていくのだろうか。

嫌だなあ


『創作と画 めぬけ』という同人誌をシャラポア野口とサノちゃんと(途中脱退)、数年前から作っているけど、先週に、ひさしぶりにつくった。ハンドソープレスで刷っている。

農家にたとえたら、

大量生産の農園なんかでなく、家庭菜園のような場で、

その時その時に集まったものを、ただ

「締め切りがないと、書かないよなあ。でも、書きたいんだよな」

そうした思いのもと、だいたい身内のためだけに、

作っている。

主には京都・東京の音楽界隈、すこし美術界隈、出版界隈、

その時々(だいたいは酒か音楽の場)で会った人と。


そうしていると、時折、外から「面白いね」という声がするし、

知らない人がふいに買ってくれたりする。

それで人と人(こちら側と、読者さん)がつながっていくのは、

面白いこと。


第一、CDと配信がそうであるように、モノを残していかないと、

意外とすぐに忘れてしまう。

そんなに大事じゃないことは特に。

しかし、ピュアなものづくりというのか、つくった野菜を交換するみたいなことは大事じゃないかな。

何なのか。また、たまに出していくのだろう。やればやるほど、ざくっとした紙束になっていく。しかし紙束というのが、いい。


今回も面白くなって、よかったです。

BONUS TRACK、ありがとうございました。



a magazine めぬけ Vol.04

〜穴の開いた春の日記〜


▼内容

こちらです。人々の、テキストとビジュアル。2020年にもらったもの(当初のテーマは「街の声」)と、この4月にもらったものとで、けっこうボリューミーです。表紙は平木元くん いつもありがとう。何だか、素敵です。



▼販売

日程未定ですが、そのうち関係のある店舗や、ネットショップ等で販売します。

が、いつになるか分からないので、欲しい!という人は、k.osawa.0128(アット)gmail.com 迄メールください。

それか、会うときがあれば持っていきますので、おっしゃって下さい。

私はだいたい1冊は持って歩いているはずです。


▼追記

初回作成分、

98ページが、面つけデータの作成ミスにより、

93ページが2回繰り返していました。

ごめんなさい。

こちらが該当の見開きを直したものです。





*参加者の皆様へ

まだ渡せてない方々、会った時にお渡しします!

遠方の方へは送りますが、また連絡します!!!

ありがとうございました〜。


2021年4月11日日曜日

私たちは、どうしてこんなにかわいいのか。(ちいかわについて 他)


僕らの心のなかに、いつからかある生き物が棲みついている。白くて、もふもふしており、小さくて、かわいい。ほぼ毎日更新される彼らにもう、目が離せない。

身近なひとに聞いてみると、彼らもちいかわの一挙手一投足が気になって仕方がないという。新しいステップを踏んだ。ヘンな生き物と仲良くなった。と思えば悪い生き物だったから、帰って泣いた。かれは検定に落ちて泣いた。頑張ってラーメンを食べた。とか、そうした話題はつきない。

職場でも同様で、私がちいかわ好きなものだから、皆気にして、「ちいかわカフェ」があるとか、ちいかわが転んだ、とか話題を教えてくれる。それで数人で、シンエヴァの話をする代わりに、新しいちいかわの話をしている。中には「ちい」と「かわ」の話だと思っていた、という人もいる。それもそれで一つの解釈なんだろう。


ふとしたきっかけで会った写真家と話していると、「ちいかわって僕らのことですよね」と話す。40代のオジサンが、気持ち悪いことを平気で言う。と思ったけれど、腑に落ちる部分がある。お寿司を買って楽しみに帰ったら転んじゃって、泣いてしまうなんて、どうも懐かしい気分になるし、それがそのまま続いているような気がしてしまう。続いているというのは、小さい頃の、何か小さな甘い傷のような気分をまたほじくっているような気がするのだろうか。そのへんを考えていくと、何かの学問や思想にいきつく。たとえば何かを甘噛みされると身体が悦ぶといった話題にも通じるのだろうか。違うか。


それで気がつくのは、どうも30-40代くらいの男性が、特に熱心にちいかわを追っているんじゃないかと思われる。ごく個人的な観測なので、実際のところは分からない。ただ、たとえば新作が投稿されるたびに膨大に積み重ねられるTwitterのコメント欄。ちいかわちゃんに呼びかける人。あるいは過去のイメージを補足として出しながら、その次の展開を予測する人。ハチワレちゃんやウサギのディテールを愛でる人。そうしたところには、彼らはいない。ただ黙々と、日々見守るだけ。そう共感は、自分だけができればいい。中には、自分の子どもの幼い頃を重ねてみる人もいるのかもしれない。けれどもそうじゃないな、やはり自分を見返しているんじゃないか、大人になって振り返る、小さい子としての自分を。見守って、好きな場面を写真に保存して、時折、見返してみる。かわいい……。あとスタンプも、かわいい…。




ちいかわについて考えていることを、書きたいと思って、最近ふれていないブログを書いてみている。

ブログって全然見かけないけれど、けっこう好きではある。自分が見かけないということは、この投稿もさして見られないのだろう。


告知。

https://note.com/bonustrack_skz/n/n1d703d66e568

このようなイベントに同人誌「めぬけ」の新しいのや、手持ちの本、身近な人が最近つくったものなどを、売ります。

よかったらお運びください。

ボーナストラックにて4/24、本のイベントです。